お盆便という激戦期間のプラチナチケットをゲットして小笠原諸島へ行ってきました!
24時間の船旅で船酔いという地獄をみつつも、小笠原の美しい自然という天国も味わえたアトラクションのような旅でした。
誰もが一度は憧れる小笠原諸島の旅で、地獄と天国を見たアラサー女子から、ネタだらけな旅の全てをお伝えします。
この記事を読めば、船のチケットの取り方から出発前の準備、船旅の様子、現地での過ごし方について知ることができます!
目次
小笠原諸島とは
小笠原諸島は、東京都から約1000km南に位置する島々のことを指し、大小30あまりの島から構成されています。
主な島は、父島列島・母島列島・聟島列島・火山列島(硫黄島列島)となり、人が暮らしているのは、父島と母島のみです。
一度も陸続きになったことのないこの島は、固有種や希少種などの動植物が生息し独自の進化を遂げてきました。
その価値が認められ2011年に世界自然遺産に登録されましたが、その独特で美しい自然は、1度は行ってみたい場所として多くの人からの注目を浴びています。
旅好き地理好きな私としては興味しか湧かない場所で、
常に行きたい場所上位に君臨していたもののなかなか行くことができず、長い年月憧れの場所として頭の片隅に居続けていました。
なぜ行きたいのに行くまでに時間がかかったかというと、アクセスの悪さがMAXのせいです。
交通手段は船のみ。それも片道24時間。
さらに運行スケジュールは、時期などで変動はあるものの基本的には1週間に1回のペースで東京都内の竹芝桟橋と父島の二見港を往復しています。
そのため最低でも1週間以上の休みが必要となり、ピークシーズンの場合、唯一の交通手段である船のチケットが争奪戦になるので、なかなかハードルが高めの場所になるのです。
それでも今こそ行くしかない!と思い立ち、お盆の期間というスーパーハードなタイミングで挑むこととなりました。
船のチケット奪取チャレンジ!
船のチケットは、基本的に小笠原海運で予約します。電話、ネット、来店での予約方法があります。
その他には、東海汽船の来店窓口か、各旅行代理店でも取扱いがありますが、私は正攻法の小笠原海運でチケットを取ることにしました。
チケット販売期間は、竹芝港出発の2か月前の午前9:00より、竹芝発便とその直後の父島発便が同時に発売となります。(その日が土・日曜・祝日の場合はその翌日となります)
GWやお盆などの多客期は、その期間のチケットが一斉に発売になるのでスケジュールがイレギュラーになります。
【お盆】8/3(火)竹芝発~8/25(水)父島発
6/8(火)9:00より発売
【年末年始】12/29(水)東京発~1/2(日)父島発
10/28(木)9:00より発売
2020年の激戦を勝ち抜いた私のチケット奪取方法ですが、ナチュラルにネットと電話の2刀流で行きました。
ネットは事前に無料の会員登録をして、9時前にログインしておきましょう。
時間になったらパソコンのF5(更新)を押して、画面が切り替わったら日付や部屋、人数を選んで、という流れですが、全く動かない。。ぐるぐるするはずです。
そうなることは想定済みなので、あわてず同時進行で小笠原海運へ電話をかけましょう。
スピーカーフォンにして放置し、繋がるまでコール。途中断線することもあるけれど再びかけ直しというような感じで何度もトライした結果、突然電話が繋がりました。
チケットがキャンセル待ちになってしまっても、チャンスはまだあるので諦めないでください。
意外にもキャンセル待ちが繰り上がりますし、チケット予約方法は他にもいくつかあります。
私自身、さらに1年前の2019年にも小笠原諸島への旅行を検討していたのですが、気合が足りず気がついたら予約開始日の翌日になっていて、あわてて電話するも当たり前にキャンセル待ちとなってしまったことがありました。
とりあえずダメ元で2等和室と2等寝台をキャンセル待ちで予約しましたが、なんとどちらも出発2週間前にキャンセルがでたとの連絡を受けました。
その時には旅行代理店から別予約をしていたのでそのキャンセル待ちは利用しなかったのですが、結構キャンセル待ちは出るみたいですね。
旅行代理店からの予約は、小笠原海運でキャンセル待ちになってから探したのですが、普通に数件空きがありました。
宿つきの手配だったのですが、船代だけで見たときに、やや割高の料金になるかなというくらいだったので、どーしても行きたい!という方はキャンセル待ちをしながら旅行代理店を探しまくるのもいいかと思います。
そこまでして確保したチケットでしたが、結局2019年は、台風で欠航となり流れてしまったというオチです・・・
やはり小笠原への道は一筋縄では行かないですね・・・・!
旅の準備をしよう!
最低でも1週間の旅になるので、準備内容は気になるところですよね。
宿によっては洗濯機を貸していただけたり、洗い場もあったりするので、宿などの下調べをした上で準備を進めましょう!
私は洗濯機を借りられるお宿だったので洗濯ありきで準備を進めましたが、
普段から荷物が多く心配性なので、参考にしていただく場合はそちらを加味してください。
水着
毎日海に行くと思うので2つ以上はあるとよいです!
洗濯して外に干せますが、朝露に濡れるので日中カラッと乾かすことを考えたら2つあると安心です。
どーせ海水で濡れるから1枚でいいという説もあるので、そこはお好きなほうをお選びください。
マスク、フィン、シュノーケル、マリンブーツ
ツアーに参加すれば貸し出しもあります。私は持参したので、常に持ち歩きその辺の海で泳ぎまくってました。
ラッシュガード
日差しやクラゲ、岩などから肌を守ります。
昔は、暑いしいらない!と思っていましたが、逆に汗を乾かしてくれたりして着てる方が涼しいです。
ラッシュガードのありがたさは大人になってから知りました。もっと早く着ておけばよかった。。
本当に1枚持っていると安心です。
日焼け止め(顔用、身体用、髪用)
とっても日差しが強いので、気を抜くと軽くやけどします。必ず持って行きましょう。
乙女ぶって用途別に持って行ったのですが、海やツアーのときは出し入れが億劫になるので、オールマイティなものを1つ持って行くと便利です。
手がべたつくのが気になる方などは、スプレータイプをオススメします。
めんどくさくてもこまめに塗り直すのがベストです!
めんどくさがりやの私は、丸焦げになりました。
ビーサン、スニーカー
基本的にはビーサンで過ごしていましたが、ナイトツアーやトレッキングに参加する場合はスニーカーが役に立ちます。また船の中は意外に涼しいのでスニーカーが1つあると便利です。
サングラス(海用と町用)
いつも旅先には海用と町用の2つを用意します。
海用は砂がついても壊れても流されても大丈夫なもの、町用はお気に入りのものみたいな感じで持って行ってます。
帽子
頭皮が一番日差しを受けます。日射病対策のためにも是非用意してください。
下着×4セット
洗濯もできますが、下着は外には干せないので部屋干しになり、乾きは少し遅くなるかなと思うので、多めに持っていくと安心ですね。
船で2泊分費やすのでそちらも加味してくださいね。
Tシャツ×4枚
海から上がった後やパジャマにも使えるので、何枚あってもGoodかと。
リラックスウエア
船の中では丸1日過ごすので、ゆったり過ごせるようにリラックスウエアを持っていきましょう。
船酔いのことも考えて、締め付けのないゆるーいウェアがおすすめです。
海から上がった後もすぐにサッと着替えられるものもいいですね。
ワンピース
写真映えしそうなワンピースやサマードレスがあると女子的には盛り上がります。
長袖の羽織もの
船内や島内の施設で冷房が強いことも考えられるので真夏でも必須です。
フェイスタオル×4枚・バスタオル2枚
汗拭き、海上がり、何かと使うので多めに持って行っても◎
化粧品・歯みがきセットなど
酔い止め
酔いやすい方は必須です。海況によっては地獄と化します。船内には薬の販売はないので、必ず持参しましょう。
軽食・お菓子など
カロリーメイトやウィダーインゼリーなどのすぐに食べられるものがあると何かと安心です。
暑さや船酔いで食欲があまりないときでもエネルギーチャージが出来ます。
船酔いしてしまい、動けなくなってしまった時に助かりました、、
これがなかったら空腹に船酔いという史上最低の負のループへ誘われていたはずです・・・・
好きな味のカップ麺
船内にも売ってますが、好きな味があればぜひ!
暇つぶし
本やインターネットを使わないで見られるコンテンツ、ゲームや音楽プレーヤーなど。
事前に長い船旅の過ごし方をシュミレーションしておくと良いと思います。
私は普段全く見ないムービーをダウンロードしておいて、ここぞとばかりに見まくりました。
寝ても起きても船の中なので長編のものがオススメです。
現金
島なので、クレジットカードが使えないところも多いと思います。現金は5万円くらい持っていきました。
宿はクレジットカードで支払い、ダイビングなどの代金は現金で支払いましたが、ちょうどよかったと思います。
携帯式扇風機
おふざけ半分で持っていったのですが、エアコンが有料だったりしたので意外に役立ちました。
サンシェード
3コインズで買ったサンシェードが、荷物置き場に役立ちました。
あとは、直接日が当たると持ち物も諸々痛むのでちょっとした日除けが良かったです。
かわいい水筒
かわいいところがポイントです。笑
水筒は中身が冷たく保たれますし、柄が可愛ければ写真映えします。
カヤックツアーの時に持っていって写真映えしたときに、役に立ったな〜と思いました。笑
タンブラー、ティーパック、インスタントコーヒー
船の中に給湯器があったのでティーパックやタンブラーがあればティータイムを楽しめたなーと思いました。
防水バック
南島に行く時は基本的に泳いでいくしかないので、カメラやスマホを持っていけず。
写真は他の方に撮っていただきましたが、カメラなど持っていきたい方は防水バックを持って行くと良いと思います。
いざ出発!
カウンターで乗船受付後、時間まで待合場で待機。売店や自動販売機があるので最終の買い込みをしましょう。
お手洗いでは、船でゆったり過ごせるように、顔を洗ったり歯を磨いたりしている人もいました。
大きな荷物を持っている場合、エレベーターがあるのでそちらを使用します。1台しかないため譲り合いです。
私は早く部屋へ行きたかったので階段を使用してガンガン上がっていきました。タイミングがよければクルーの方がフォローしてくださいます。
私の部屋は2等寝台だったのですが、快適。綺麗。居心地良い。大人が足をのばしてゴロゴロできるくらいの広さです。
そこまで広くはないですが、私的には狭い空間が好きなのでめちゃくちゃお気に入りでした。
旅慣れた方はレストランやラウンジでお酒を飲んだりワイワイしていたので、旅の記念に飛び入り参加するのも良いと思います!
特に帰りは島内で仲良くなった人々同士が宴をしていることが多いです。電波もない中、閉鎖された空間で丸1日過ごすとなると、自然と人と人とのつながるきっかけになりますよね。
スマホやネットが進んだ現代社会では少なくなってきた光景だな、、と思いました。
私は船酔いと戦っていたのでそんな余裕はなかったです。笑
酔いに強い友人は1人で探検をしていましたが、楽しかったと言っていました。
八丈島や三宅島など途中の島の接近時間、日の入り日の出の時間も広報してくれるので、それぞれの時間になるとデッキに人が集まります。
天気がよければ朝日や夕焼けも美しいので、タイミングを合わせてデッキで過ごすのがオススメです。
また、大海原の中にポツンと船しかないので、星がとっても綺麗!
屋上デッキに寝そべりゾーンがあるので寝そべって星空を見ていると、だんだん目が慣れてきてなんとなく波に揺られる感じが無重力で宇宙にいるような感覚になります。
真夏でも、海風が冷たいので羽織りものがあるといいですね。
ずーといられそうなくらい綺麗な星空ですが、だんだん潮っぽさと冷えを感じてきて離脱しました。
その後ご機嫌にシャワーを浴びたところ船酔いで撃沈。。(後ほど詳しく書きます)
レストラン・軽食コーナー・売店・自動販売機など、お食事どころは数箇所あります。
レストランはハンバーグや定食などのガッツリめ、軽食コーナーはサンドイッチやホットドック、お茶漬けなどのメニューがあります。
自動販売機ではカップ麺のほかに、アメリカンドックなどのホットフードなどが販売しています。
レストランは、メニューが豊富でどれも美味しそうでした!
私はハンバーグを注文し、味がすごく好みで大満足だったのですが、、船酔いがえぐくて食事どころではありませんでした・・・
そんな私をよそに、お酒を飲んだり、みんなでワイワイしてる方が多くて賑やかだったので、レストランは交流の場のひとつなんだなと思いました。
船酔いに勝てる方は是非参加すると旅の楽しさがプラスすると思います!
その後の食事は、レストランという選択肢が封じられたため、展望ラウンジの軽食コーナーにお世話になっていました。こちらは位置的に揺れが少なく、船酔いは大丈夫でした。
最後のほうは、もはや移動することや体を起こすことが船酔いしそうですごく怖かったので、持参したウィダーインゼリーやカロリーメイトで食いつないでいました。。
船酔いレベルチェッカー!!!
私は三半規管が弱いのか、船利用の旅はいつも酔いと戦っています。
気をつけてはいたものの、今回も船酔いで地獄を見てしまいました。。。
体を張って得た船酔い情報をお届けさせていただきますので、少しでも参考にしていただけたらうれしいです。
①部屋の中【船酔いレベル★】
基本快適ですが、体を起こしている時は若干気持ち悪さを感じる場面があったので、油断は禁物です。
横になっている間は全く問題なかったです。
②レストラン【船酔いレベル★★★】
注文まではスムーズだったのですが、調理を待ってる間に徐々に揺れを感じてきて、席でグダーーっとなってしまいました。
用意が出来たら番号で呼ばれるのですが、受け取りに行けず友人にとってきてもらいました。
お腹が空くと余計に気持ちが悪くなると思ったので、必死に食べましたが、一刻も早く部屋に戻りたくてたまりませんでした。
出来るだけ内臓を横にするイメージで体制を整えてギリギリ乗り越えました。。。
③シャワールーム【船酔いレベル★★★★★★★】
部屋の位置的に進行方向前側のシャワールームを利用したのですが、思い出すだけでも吐き気が、、、
揺れをすごく感じて、耐えきれず全裸でシャワールームにうずくまってました。笑
頭を洗うために下を向いたら最後です。終わります。
さすがに泡だらけのまま出て行くわけにはいかないので、瀕死の状態で体を洗い、びちょびちょのまま服を着て這いつくばりながらとりあえずトイレへGO。
数十分便器と仲良くしていました。
命からがら部屋に戻りましたが、船酔いに強い友人も、シャワールームは揺れて不快だったと言っていたので相当だと思います。
船は、進行方向前側で波を切って行くので、前方であればあるほど揺れが大きく船酔いしやすいです。
後に知ったことですが、シャワールームは複数箇所あるので、できるだけ後ろ寄りで浴びましょう。
帰りは進行方向後ろ寄りを利用しましたが、だいぶ違いました。
東京湾を出るまでは揺れは少ないので、船内の探検などは出発〜14時くらいまでには済ませておくと良いと思います。
船酔いを完全対策するならば、すぐシャワーを浴びてリラックスウエアになり、横になる。食事は部屋でウィダーインゼリーやカロリーメイトを食べる。
とにかく体を起こさない!内臓を横に保つ。これだけで酔いを感じにくいはずです。
そんな地獄を見た私でしたが、乗り越えた先にはすばらしい天国が待っていました・・・
小笠原のメインアイランド!【父島】
父島は小笠原諸島最大の島で、2,000人ほどの人が暮らしています。
東京・竹芝港からの定期便が到着するのが父島の二見港なので、小笠原諸島の玄関口であり中心となっている島です。
沖縄のような気候で、一年を通して温かく過ごしやすいです。きれいなビーチはもちろん、見たことのないような植物や動物など、普段の生活からはかけ離れた異世界のような空間を楽しむことが出来ます。
港から近く、スーパーやカフェなどが並ぶ父島のメインストリートがあるのが大村地区。
宿やマリンショップなどもあり、島1番の賑やかなスポットです。というか、基本的にお店はここにしかありません。
私たちは街から離れた小港地区に泊まったので、到着後にある程度の食材や飲み物を購入してから宿へ送ってもらいました。
大村地区からは車で15分ほど離れた小港地区というとても自然が豊かな場所に宿泊しました。
シャンティバンガローという宿で、その名の通りバンガローに寝泊まりします。キッチンが使えるので、買った食材を調理したり、冷蔵庫に保管できたりして便利です。
シャワールーム、お手洗い、洗面所は外にあり共同です。
部屋の中は広く、2人で布団を敷いて、荷物を広げて散らかしまくってもスペースに余裕がありました。
1人用のデスクや洗濯干しがあって、小物を置いたり下着を干したりできます。他には扇風機と有料のエアコンがあり、設備は整っていると思います。
窓を開けておけばいい風が入りるので、基本は扇風機だけをずっとつけていましたが、夜は虫が多いので注意です。私は虫が怖すぎて夜は締め切ってました。
そのため、ノリで持っていった携帯式扇風機が役に立ちましたよ~。
シャンティバンガローから15分ほど歩いたところに小港海岸があります。
父島を南北に走るバスの終着地でもあり、中心地から離れているため人が少なく静かなビーチです。
父島で一番広いビーチだそうですが、何もありません。
プライベートビーチ感がすごいです。お盆でシーズン真っ盛りの時期でしたが、私たちのほかに 1組しかいなかったです。
ビーチから見て右側の岩場ではシュノーケリングを楽しむことができ、左側には枕状溶岩という珍しい地質のスポットがあります。
枕状溶岩とは、海底で火山の噴火が起きて噴き出した溶岩が、海水で固まってまた噴き出して固まって、、を繰り返して枕状になっているもののことを言うそうです。
私には亀の甲羅のように見えましたが、不思議な模様をした地質が面白かったです。
小港海岸は、もちろん海のキレイさはお墨付きですが、地理好きとしてはそれに匹敵するほどに枕状溶岩でテンションが上がりました!
途中から海そっちのけで写真撮影をしていましたが、目の前にきれいな海があるのにそれを超えて夢中にさせてしまうスポットってすごくないですか?
そんな私たちの意識を海に戻させてくれたのがサンセットでした。本当にめちゃくちゃ美しかったです。
周りに人工物や遮るものが何もなく、波も穏やかなので、水面に映る夕日が水平線まで続く光の道みたいに見えました。
完全な日没まで滞在すると帰りが真っ暗になるので、そこそこにして宿へ戻るといいかもしれません。
座礁した船が沖合にあるという珍しいビーチです。
第二次世界大戦の後期に魚雷攻撃を受けて運航不能になった濱江丸(ひんこうまる)という船だそうで、70年もの間ここにいる戦争遺物になりますが、美しいビーチとのアンバランスさが面白いです。
水面からは船の形はほぼ分からずだいぶ朽ち果てていますが、海中は船の形が残っていて、シュノーケルで海中を見てみると、船がたくさんの珊瑚に覆われていて、魚もたくさん住んでいました。
沈船は通常ダイビングなどで深く潜らないと出会えないのですが、ここはビーチから泳いでエントリーできるので、ほかにはあまりない珍しいスポットだと思います。
泳いでいかなくてもカヤックで近づけるので、ツアーに申し込むのもひとつの手ですね。
船は年々風化してるらしく、いつまでこの景色が見られるか分からないとのことだったので、興味がある方はお早めに!
グリーンペペと呼ばれる光るキノコや固有種であるオガサワラオオコウモリを探しに行ったり、父島ならではの体験ができるナイトツアー。
私たちはラッキーなことに、とっても近くでオガサワラオオコウモリをみることができました。
ヒソヒソ声で近づいてカメラを向けたらカメラ目線をくれました。
コウモリは怖いと思っていましたが、お目目がクリッとしててかわいかったです。
小笠原は日本一星空がきれいとされていて、電波望遠鏡が設置されています。電波望遠鏡は高さが24mもあり、精度がめちゃくちゃ高いとのことです。
日本列島で小笠原を含めた4つの電波望遠鏡を組み合わせて観測すると、月面の1円玉が判別できるほどらしいです・・・技術の進歩は凄まじいですね!
他にも天の川が見える小高い山へ連れて行ってくれたり、エイやサメを見せてくれたり、人が少なそうな穴場をセレクトしてくれたりと、、
申し込んだツアーのガイドさんがめちゃくちゃ素敵な方で最高の時間を過ごせました。
私が参加させていただいた素敵なツアーは、tommy G worldさんです。
喋りも面白くて、リクエストも聞いてくれるので、オススメですよー!
絶滅危惧種となっているアオウミガメを飼育してる施設になります。
父島の海岸で産み落とされた卵をスタッフの方が回収し、この施設で孵化させ育てているそうなのですが、水槽の中の小さい赤ちゃんがとってもかわいいです。
100円のエサを購入すれば、エサやり体験でウミガメと触れ合えるのでオススメです!
なんとなく人懐っこくて、愛おしいです。。
珍グルメ!ウミガメを食べる・・・!!
ウミガメの保護に力を入れている一方で、
小笠原諸島ではウミガメを食します。
宿で出会った小笠原諸島のリピーターさんに教えていただきその事実を知ったのですが、なんともびっくりしますよね。
せっかくなので私たちもいただこうと、ビビりながらも大村地区の食事処へ行きました。
✔︎チャラ洋風居酒屋chara
チャラ洋風居酒屋charaは二見港の近くにあり、カウンターやゆったりとしたソファなどで食事が楽しめ、雰囲気の良いお店です。
チャラ洋風居酒屋charaに着くと、まるでおすし屋さんの本日のオススメかのようにごく普通に「新亀あります!!」のお知らせが。。なかなかこんな看板は見たことないですよね。
恐る恐る注文してみると、見た目はよく見るような赤身。食べた感じは、やや歯ごたえありで味は馬刺しのような感じでした。
小笠原諸島では食用の捕獲が特別に認められていて、シーズン中のみ食べることができるとのことです。
味は美味しかったですが、なかなか抵抗がありました。。。
記念に食べさせてもらいましたが、1回でいいかなという感想です。
小笠原が誇るNo.1絶景スポット!【南島】
小笠原No1の絶景と言われ、ガイドブックの表紙にも使われることもあるスポット。
自然ガイドが同行必須、人数制限もありという特別感溢れる南島。
なんと、上陸は 1日100人まで、滞在時間は2時間までと決まっています!
なかなかの限定感ですよね。。
ガイドさん同行必須なので必ずツアーを予約しましょう!
さらにこの南島の限定感を高めるのが、基本的に泳いで上陸のため、海況が悪い場合は上陸できない場合があるということ。
南島への入り口は泳ぎと逆方向の波が早く、波のタイミングに合わせてフィンを動かさないと押し戻されます。
普段海で泳ぎまくっている私でも実際まあまあ疲れましたが、ご年配の方もいらっしゃいましたし、別ルートで船で上陸することも出来るそうです。
船で近づいても、上陸時には岩場を登っていくので、やはり南島に行くにはちょっとの努力が必要なのかもですね・・・!
頑張って泳いだ先には天国が待っています。扇池と呼ばれる入江に着くのですが、その色が美しすぎて、、まるで宝石です。
めちゃくちゃ浅いので体半分浸かってずーっと海を眺めてました。
南島では、かる〜くトレッキングも楽しめます。丘を登った先には美しすぎる海と、ハートロックと呼ばれる自然スポットが望めます。
ハートロックは、断崖の一部にv字に切り込んだ断層があり、その部分だけが赤い岩肌となっています。南島方面から見るとキレイな赤いハート型に見えます。
完全に女子が好きそうな見た目です。
ハートロックのトレッキングもメイン観光のひとつとして人気があります!
こちらもまたガイドさん同行必須なので、ツアーを申し込みましょう。
私たちはダイビングの合間に南島上陸ツアーを申し込んだので、盛り込みモリモリツアーでした。
ですが、バタバタした印象はなく、そもそも南島は長時間はいられないこともあり、全体的に無駄なく時間を有効に使えたかなと思います。
小笠原のダイビングは、お魚がたっくさん寄ってきてくれるので、リアルリトルマーメイドの世界です。
波も穏やかで透明度が高く、コンディションは最高でした!
友人はこのタイミングでダイビングデビューしたのですが、問題なくすんなり潜れていました。
途中でイルカちゃんにも出会えて本当に盛りだくさんのツアーでした。
ダイビングショップはBONIN WAVEさんです。
写真もたくさん撮ってくださり、溢れんばかりのサービス精神が素敵でした!
途中でスイカのサービスがあったりもして、嬉しかったです。
何もないのがいいところ。THE自然スポット【母島】
父島から更に南へ50kmほどに位置する母島は、父島からフェリーに乗り約2時間ほどで到着します。
フェリーチケットは予約でなく当日購入ですが、満員で乗れないことはほぼないそうです。
フェリーの時間は時期によって変動しますが、夏場は基本的に父島7:30発、母島9:30着です。
帰りは母島14時発なので、日帰りでも5時間ほどの滞在となります。
フェリーの中は横になれるので、朝早かった分爆睡してました。
あっとゆう間に到着です。
人口450名ほどの母島は父島以上に何もなく、THE自然の感じがMAXです。
そのため気をつけなくてはいけないのが、食事の確保です。
食事施設は、不定期にお休みだったり事前予約が必要だったりすることがあるので要チェックしておきましょう。
私たちは下調べが足りずランチ難民になり、片っ端から電話して、ダイビングショップのお弁当ラスト1個をゲットしました。笑
お菓子や飲み物は集落の売店で購入できます。
港着いてすぐの場所にフォトスポットがあります。ザトウクジラのモニュメントが、写真を撮るととっても良い感じでした。
到着後はまずここで 1枚撮っておきましよう。
売店の裏手に、高さ103mの小剣先山の登山道があります。
15分ほどでサクッと♪という前情報だったので、軽い気持ちで登り始めたのですが、道のりは険しすぎました。
私は途中で離脱して、涼しい木の影に座って友人を待っていました。
友人はすごく元気でしたが、それでも15分ではいけなかったです。
頂上からの写真を見させてもらったら、すごーーーくいい景色だったので、頑張って登っただけの価値はあるなと思いました。
体力に自身のある方は是非。
集落の前にあるビーチで、地元の子供たちがたくさん遊んでいました。シュノーケルをしましたが、あまり魚はいなかったです。
こちらではビーチで遊ぶよりも、いい写真がたくさん撮れたなあという印象があります。
防波堤に座って写真を撮ると、乗ってきたフェリーがバックに写るので良い感じですし、ビーチの横にはガジュマルの木がドーンとあって、そのセンター部分に立ち入ることができるので、THE自然の写真が撮れます。
前浜は、意外な良いフォトスポットでした。
前浜から15分ほど歩いたところにある脇浜なぎさ公園は、ウミガメの産卵場や芝生広場、展望台に続く道があります。
ビーチは真っ白な砂浜ですごく静かなため、ここもまたプライベートビーチ感MAXです。
泳いで行ける範囲にサンゴ礁が広がっていて、お魚もたくさん出会えます。基本的に人が少ない、もはやいないので、泳ぎ放題写真撮り放題です。
母島行きの船に乗っている観光客の服装や装備を見ていると、トレッキングする方が多く、ビーチでゆっくり過ごす方は少ないのかなと思いました。
「さよなら」ではなく「いってらっしゃい」!お見送りダイブ!
小笠原の見どころのひとつとして挙げられる、盛大なお見送り。
船の出港に合わせて、港でのお見送りとともに、海上にもたくさんの船が追いかけてきてくれます。
各船のパフォーマンスがまた圧巻で、海への飛び込みなど個性溢れたお見送りをして最後まで楽しませてくれます。
楽しかった時間を思い出し、ちょっとした切なさや寂しさを感じてジーンとします。
まるで上京するような気持ちです。(したことはないので想像してます)
小笠原ならではのプチ情報
最後に、地元の方から聞いてゾッとした&おもわずへぇ~と言ってしまった情報をお伝えします。
小笠原で急患が出た場合、特別な方法で東京都内まで運ぶことになるそうですが、それがどんな方法かというと、自衛隊への搬送要請です。
東京都を通じて依頼を受けた自衛隊が都内の病院まで搬送するそうなのですが、その壮大さがすごいです。
父島のさらに南に280kmほどに位置する「硫黄島」からヘリを飛ばして搬送し、硫黄島から飛行艇を利用して都内まで搬送するという経路になるそうです。
硫黄島は、航空自衛隊の航空基地となっているため、滑走路があり、飛行艇を運行することができるんですね~
父島には滑走路がなく、手段が24時間の船旅のみで、急患の搬送にしては時間がかかりすぎてしまうため、この方法をとっているそうです。
しかし、この壮大な搬送に税金がウン千万使われるとか使われないとか。。(地元の方談)
島の方は、骨折くらいじゃ自力で直す!と言っていました。小笠原で生まれ育った方は強靭な肉体と精神力を手に入れられると確信しました・・・
観光に行った際は、大怪我や病気に注意です!
小笠原諸島へ行こう!
いかがだったでしょうか。
世界自然遺産の小笠原諸島。
人が少なく自然いっぱいの小笠原諸島は、今だからこそぴったりのスポットです。
今までいくつもの海を見てきましたが、小笠原諸島の海はNo.1を争うほどの美しさでした。
島としての魅力もとっても素晴らしく、小笠原特有の生き物や草木、地質など、地理的観点から見ても興味深かったので、地理好きな私としてもテンションが上がりっぱなしでした。
24時間の船旅は、地獄を味わう場面もありましたが、それを越えてでも何度でも行きたいと思える島です。
それほどまでに小笠原で出会える景色は天国のように美しく、幸せな気持ちになります。
みなさんも是非、小笠原諸島へお出かけください。